ガジェットが好きです。
新しいスマホやキーボード、充電器、イヤホン、デスク周りの小物を見ると、今でも普通に気になります。
レビュー記事を読んだり、YouTubeで紹介動画を見たりしている時間も楽しいです。
これはたぶん、今後も大きく変わらないと思います。
ただ、ある時期から少しだけ違和感が出てきました。
本来、ガジェットは生活を便利にするための手段です。
仕事をしやすくする。移動中のストレスを減らす。机の上を整える。ちょっとした不便を解消する。
そういう目的があって、そのために道具を選ぶはずでした。
ところが、気づけば、買うこと自体が目的になっていることがありました。
新しいものが出たから気になる。レビューで評判がいいから欲しくなる。セールで安くなっているから今買ったほうがいい気がする。
そんなふうに、必要性よりも情報の勢いに引っ張られている感覚がありました。
そして、買ったガジェットがすべて生活に馴染むわけではありません。
最初は便利そうに見えても、実際には出番が少ないものがあります。
似た役割のものをすでに持っていて、結局いつもの道具ばかり使っていることもあります。
使わないガジェットが引き出しや棚に増えていくと、部屋のスペースだけでなく、頭の中にも少しずつノイズが溜まっていく感じがありました。
ガジェットが嫌いになったわけではありません。
むしろ好きだからこそ、もう少し落ち着いて付き合いたいと思うようになりました。
そのために、私なりのマイルールを作ることにしました。
5つの「マイルール」
ルール①
本当に必要かを2週間寝かせる

欲しいガジェットを見つけたとき、以前の私はわりとすぐに購入を検討していました。
特に、レビュー記事やYouTubeで何度も目にするものは危険です。
最初は少し気になる程度だったのに、何度も見ているうちに、いつの間にか自分に必要なもののように感じてきます。
さらに、セール価格が重なると、今買わないと損をするような気持ちにもなります。
でも、そこで一度止まるようにしました。
私が決めたのは、欲しいと思ったものをすぐに買わず、最低でも2週間は寝かせることです。
完全に忘れるのではなく、Notionにメモしておきます。
製品名、価格、気になった理由、何に使いたいのかを書いておきます。
このとき大事なのは、欲しい気持ちを否定しないことです。
欲しいと思うこと自体は自然ですし、ガジェット好きとして新しいものに反応するのは悪いことではありません。
ただ、その気持ちをそのまま購入という行動に変えると、後から使わないものが増えていきます。
だから一度、行動ではなく記録に変えるようにしています。
2週間経つと、不思議なくらい熱が落ち着いていることがあります。
その間に別のレビューを見て冷静になったり、今持っているもので代用できると気づいたりします。
逆に、2週間経ってもまだ必要だと思えるものもあります。
その場合は、ただの衝動ではなく、自分の生活の中に理由がある可能性が高いです。
もちろん、2週間待てば絶対に失敗しないわけではありません。
それでも、買ったあとに使わないガジェットが増えていく流れはかなり減りました。
欲しいと思った瞬間のテンションではなく、少し時間が経ったあとの自分の判断を信じる。
これだけでも、ガジェットとの距離感はかなり変わります。
ルール②
持っているガジェットをリスト化する

ガジェットが増えていくと、自分が何を持っているのかを意外と忘れます。
スマホやタブレットのように毎日使うものは覚えていますが、充電器、ケーブル、モバイルバッテリー、キーボード、マウス、USBハブ、スタンドのような周辺機器は、引き出しや棚の中に入ったまま存在感が薄くなっていきます。
そして、存在を忘れているものほど、似たようなものをまた買ってしまいます。
私の場合、これを防ぐために、持っているガジェットをNotionでリスト化するようにしました。
完璧な管理表を作るというより、まずは、自分の持ち物を見える状態にすることを優先しています。
カテゴリ、製品名、用途、購入日、残すか手放すか。
最初から細かく作り込むと続かないので、最低限このくらいがわかれば十分です。
リスト化してみると、思っていた以上に役割がかぶっているものが見えてきます。
たとえば、同じような容量のモバイルバッテリーが複数あったり、用途の近いキーボードをいくつも持っていたりします。
買ったときにはそれぞれに理由があったはずですが、今の生活で見直すと、そこまで必要ではないものもあります。
新しいガジェットを買う前にも、このリストを見るようにしています。
- 今持っているもので代用できないか?
- 似た役割のものをすでに持っていないか?
- 新しく買うなら、今あるもののどれを手放せるのか?
そう考えるだけで、購入の判断がかなり落ち着きます。
ガジェットを減らすためには、まず持っているものを把握する必要があります。
見えていないものは、なかなか判断できません。
リスト化は少し面倒ですが、ガジェット沼から抜け出すための最初の棚卸しとして、かなり効果があると感じています。
ルール③
信頼できるメーカーの製品から検討する

ガジェットを選ぶとき、価格の安さや話題性に引っ張られることがあります。
特に周辺機器は、見た目やスペックだけを見ると似たような製品が多く、少しでも安いものを選びたくなります。
充電器、ケーブル、USBハブ、モバイルバッテリー、スタンドなどは、セールで見かけるとつい試してみたくなるジャンルです。
ただ、安さだけで選んだものほど、結果的に長く使えないことがありました。
使い勝手が少し合わなかったり、質感が思っていたより低かったり、細かい不満が積み重なったりします。
すると、結局また別のものを探し始めます。
これがガジェット沼の入口になりやすいと感じています。
もちろん、安い製品がすべて悪いわけではありません。
コスパの良い製品もありますし、新しいメーカーの中にも良いものはあります。
ただ、私の場合は、何となく安いから買う、少し面白そうだから買う、という選び方を続けると、使わないガジェットが増えやすくなりました。
だから最近は、まず信頼できるメーカーの製品から検討するようにしています。
過去に使って満足度が高かったメーカー、サポートに安心感があるメーカー、長く使っている人が多いメーカー。
そういう基準を持っておくと、購入前の迷いが少し減ります。
スペックだけで比較するのではなく、長く使えるかどうかを含めて考えられるようになります。
ガジェットは、買った瞬間だけで完結するものではありません。
毎日触るものなら、細かい使い心地が大事です。
充電まわりの製品なら、安全性や信頼性も気になります。
壊れたときや不具合があったときに、サポートを受けやすいかどうかも無視できません。
少し安いものを何度も買い替えるより、納得できるものを長く使うほうが、結果的には気持ちよく使えることが多いです。
話題性よりも、長く使える安心感を優先する。
これも、ガジェット沼に深く入りすぎないための大事なルールです。
ルール④
買う目的を明確にする

ガジェットを買う前に、できるだけ目的を言葉にするようにしています。
- なぜ欲しいのか?
- 何を解決したいのか?
- 今の生活のどこに不便があるのか?
これを曖昧なままにしていると、スペックや見た目、レビューの評価に引っ張られやすくなります。
たとえば、キーボードが欲しいとき。
単に新しいキーボードが欲しいだけなのか、長時間の入力で疲れにくいものが必要なのか、持ち運びしやすいものが必要なのか、デスクをすっきりさせたいのか。
目的によって、選ぶべきものはかなり変わります。
ここを考えないまま買うと、結局また別のものが気になり始めます。
今度は打鍵感が違うものが欲しくなる。もう少し軽いものが欲しくなる。無線接続が安定するものが欲しくなる……。
そうやって、目的が曖昧なまま選択肢だけが増えていくと、ガジェット沼から抜け出しにくくなります。
私が意識しているのは、ガジェットを目的にしないことです。
ガジェットは、生活を便利にするための手段です。
仕事を進めやすくするため。移動中の荷物を減らすため。机の上を整えるため。充電のストレスを減らすため。
そういう具体的な目的があって、そのために道具を選ぶほうが、買ったあとの満足度も高くなります。
逆に、目的がうまく言葉にできないものは、少し待つようにしています。
欲しい理由が「なんとなく良さそう」だけのときは、たいてい情報に反応しているだけです。
もちろん、趣味として試してみたいものもあります。
それ自体は悪くありません。
ただ、その場合も「これは便利になるためではなく、試したいから買う」と自分でわかっていることが大事だと思っています。
目的を明確にすると、買うべきものだけでなく、買わなくていいものも見えてきます。
すべてのガジェットを合理的に選ぶ必要はありません。
それでも、自分の生活にどう役立つのかを一度考えるだけで、買い物の軸はかなり整います。
ルール⑤
情報に踊らされすぎない

ガジェット沼に入りやすいタイミングのひとつが、情報を見すぎているときです。
レビュー記事やYouTubeの紹介動画は、とても参考になります。
実際に使っている人の感想を知れるのはありがたいですし、自分では気づけなかった使い方を知ることもあります。
買う前に失敗を減らすためにも、情報収集は大事です。
ただ、見れば見るほど、自分の基準が少しずつ薄くなっていく感覚もあります。
この製品は便利そう。あの人が使っているなら良さそう。今年のベストバイに入っているなら間違いなさそう。
そうやって他人の文脈を見続けていると、いつの間にか自分の生活ではなく、誰かの生活に合うガジェットを欲しがっていることがあります。
特に、ベストバイ系のコンテンツは楽しい反面、物欲をかなり刺激します。
紹介されているものは魅力的ですし、使ってみたい気持ちも出てきます。
でも、その人にとってのベストが、自分にとってのベストとは限りません。
机の広さも、仕事の内容も、持ち運ぶ荷物も、生活のリズムも違います。
だから最近は、情報を見る量にも少しだけ気をつけるようにしています。
気になる製品が出てきたら、すぐに複数のレビューを追いかけるのではなく、まず自分の用途を考えます。
- 何に困っているのか?
- 今の環境で本当に必要なのか?
- 手持ちのガジェットで代用できないのか?
そこを確認してから情報を見るほうが、判断がぶれにくいです。
レビューを見ること自体をやめる必要はありません。
むしろ、ガジェット好きにとってレビューを読む時間は楽しいものです。
ただ、情報を集めることと、買う理由を作ることは少し違います。
便利そうだから買うのではなく、自分の生活に必要だから選ぶ。
その順番を間違えないようにしたいと思っています。
情報は、判断を助けてくれるものです。
でも、最後に決めるのは自分です。
レビュー記事やYouTubeに背中を押されすぎず、少し距離を取りながら見る。
それだけでも、ガジェットとの付き合い方はかなり落ち着いてきます。
使わないガジェットを手放すと、部屋にも思考にも余白が戻る

ガジェット沼から抜け出すうえで、買い方を見直すのと同じくらい大事なのが、使わないものを手放すことです。
買わないルールを作っても、すでに家の中にあるガジェットが多いままだと、どこか落ち着きません。
引き出しを開けるたびに使っていない充電器やケーブルが見える。棚に置いたままのタブレットやキーボードがある。
いつか使うかもしれないと思って残しているものが、少しずつ生活スペースを圧迫していきます。
私の場合、特に気になったのは机の上でした。
作業しやすくするために買ったはずのガジェットが、いつの間にか作業スペースを狭くしていました。
スタンド、充電器、スピーカー、キーボード、マウス、ケーブル類。
ひとつひとつは便利でも、全部を机の上に置くと、視界の中に物が多くなります。
物が多いと、作業を始めるまでに少しだけ気持ちが重くなります。
大きなストレスではありません。
でも、毎日使う場所だからこそ、その小さな違和感は無視できません。
机の上に余白があると、それだけで作業に入りやすくなります。
逆に、便利なものが並びすぎていると、便利さよりも圧迫感のほうが勝つことがあります。
最近は、机の上にはなるべく物を置かないようにしています。
よく使うものだけを残し、それ以外は定位置を決めて収納する。
しばらく使っていないものは、残す理由を考える。
理由が出てこないものは、売却するか、誰かに譲るか、処分する。
そうやって少しずつ減らしていくと、部屋だけでなく頭の中も軽くなっていく感覚があります。
ガジェットには本体価格だけでなく、置き場所のコストもあります。
保管するスペース、管理する手間、探す時間、使っていないことを思い出すたびの小さな引っかかり。
そういう見えにくいコストまで含めると、使わないガジェットを持ち続ける理由は少し弱くなります。
手放すことは、ガジェットを否定することではありません。
自分の生活に合わなくなったものを外に出して、今使っているものを気持ちよく使うための行動です。
使わないガジェットを減らすと、残したものへの満足度も上がります。
私にとって、それがガジェット沼から少し距離を置くための大事な行為になっています。
ガジェット沼から抜け出すことは、ガジェットを嫌いになることではない
ガジェット沼から抜け出すというと、何も買わないようにすることや、持ち物を極限まで減らすことを想像しがちです。
でも、私が目指しているのはそこではありません。
ガジェットは今でも好きですし、新しい製品を見るのも楽しいです。
便利そうなものを試してみたい気持ちもあります。
だから、ガジェットそのものを否定したいわけではありません。
ただ、買うことに振り回される状態からは少し距離を置きたいと思っています。
- 欲しいと思ったら2週間寝かせる。
- 持っているガジェットをリスト化する。
- 信頼できるメーカーから検討する。
- 買う目的を明確にする。
- レビュー記事やYouTubeとの距離感を少し整える。
- 使わないものは手放して、部屋と机の上に余白を戻す。
どれも特別なことではありません。
それでも、この小さなルールがあるだけで、ガジェットを選ぶときの気持ちはかなり落ち着きます。
新しいものを見た瞬間のテンションではなく、自分の生活に本当に合うかどうかを考えられるようになります。
大事なのは、買わないことそのものではなく、選び方を整えることだと思います。
便利さのために買うのか。所有欲を満たすために買うのか。趣味として試したいから買うのか。
その違いを自分でわかっているだけでも、買ったあとの納得感は変わります。
ガジェットは、生活を便利にするための道具です。
その道具が増えすぎて生活を圧迫してしまうなら、少し立ち止まって見直したほうがいい。
逆に、本当に役立っているものなら、無理に減らす必要はありません。
自分の生活に合うものを選び、合わなくなったものは手放す。
その繰り返しの中で、ガジェットとちょうどいい距離を作っていければいいと思っています。
デスク環境をこれから整えたい方へ
ガジェット沼から距離を置くうえで、私が特に大事だと感じているのが、デスク環境を一気に完成させようとしないことです。
SNSやYouTubeで整ったデスクを見ると、ついまとめて揃えたくなります。
でも、最初から全部を買うより、今の不便をひとつずつ解消していくほうが、使わないガジェットは増えにくくなります。
デスク環境をこれから整えたい方に向けて、何から手をつけると失敗しにくいかをnoteで詳しくまとめました。
買う順番に迷っている方や、なるべく遠回りせずに自分に合うデスクを作りたい方は、あわせて読んでみてください。

