写真撮影のイベントやワークショップを企画したときに、参加された人から一番多い質問は、「スマートフォンできれいに写真を撮る方法」です。
理由を聞くと、「SNSで見映えのする写真を撮りたいから」という人がほとんどでした。
高級一眼レフカメラでも、スマートフォンのカメラでも、撮影の基本は一緒です。
次のポイントを心がけるだけで、写真のクオリティが上がっていきますよ。
- 構図を考えて撮る
- ピントを意識して撮る
- 加工に頼らずに撮る
構図を考えて撮る
「構図」と言われてもピンとこないと思います。
要は、被写体の配置を考えて撮影するということです。
見せたいものをきちんと配置すると、写真の見え方がガラッと変わりますよ。
写真の印象は、構図で決まります。被写体の構成や配置を考えながら撮影しましょう。
- ガイド線(グリッド)を使う
- 主役の配置を考える
ガイド線(グリッド)を使う
カメラの液晶画面にガイド線(グリッド)を表示させて、撮影の目安に使います。
スマホのカメラを含むほとんどのカメラには、液晶画面にグリッドを表示させる機能が付いています。設定で「ON」にしておきましょう。
グリッドは、水平や垂直を合わせるために使いますが、被写体の置き場所の目安にもなります。
画面を縦横3分割するグリッド線を選択してください。
「設定」アプリでカメラを選択しグリッドをオンにします。
このグリット線の交差するポイント(4つあります)に、主題となるものを配置します。
構図が安定し主題が際立った見栄えの良い写真になります。この構図を「三分割法」といいます。
構図の決め方にはこれ以外にもありますが、わかりやすく、手軽に安定した構図を作れるのが三分割法です。
撮影の時は、スマホカメラのグリッド機能をぜひ活用してください。
主役の配置を考える
前項で説明した「三分割法」で撮影してみましょう。
グリッドの交差するところに、メインとなる被写体を配置します。
その時に、主役以外のものがたくさん写真に映っていると、どれが主役なのかわかりにくいです。
余白を意識して撮影するようにすると、主役が引き立ちます。
カーテン・壁・テーブル・空などを余白として画面に入れてみましょう。
「主役を際立たせること=主題を明らかにすること」です。
人の心を動かす写真は、伝えたいものが一目でわかります。
主役が際立つような配置をいろいろと試してみましょう。
- ガイド線(グリッド)を目安に被写体を配置する。
- 主役が引き立つように、余白を意識する。
ピントを意識して撮る
意外と忘れがちですが、被写体にはきちんとピントを合わせてください。
主役ではなく、背景にピントが合っている写真をたまに見かけます。これでは、せっかくの写真が台無しです。
ほとんどのスマートフォンのカメラは、タップしたところにピントが合うようにできています。
写真の主役をタップし、ピントを合わせてから、シャッターボタンを押すようにしましょう。
人物やペットは瞳、料理や小物類は一番手前にピントを合わせるのが一般的です。
ピントも写真の印象に大きく影響します。一番見せたい「主役」に、ピントを合わせるようにしましょう。
- 人物やペット:瞳にピントを合わせます。
- 食べ物・小物:撮る人に一番近い手前側にピントを合わせます。
加工に頼らず撮る
フィルターやエフェクト機能など、画像加工に頼らないように心がけると、撮影の腕が上達します。
「エフェクトは一切使わない」という気持ちで撮ると、構図の撮り方・光の当たり具合・色の出方といった、撮影の基礎が身につきます。
また、フィルターの中には、色の濃さや鮮やかさを極端に変えるものもあり、元の写真の良さを壊すこともあり、多用は禁物です。
「後から加工する」という考えを捨てると、写真がどんどん上達していきますよ。
iPhoneで素敵な写真を撮影しよう
iPhoneで撮影するときに、心がけて欲しいポイントは、次の3つです。
- 構図
- ピント
- 加工しないこと
この3点に気を付けて撮影すると、撮影が上達するのを実感できるはずですよ。
- 構図を考えて撮る
メインとなる被写体の配置を考える(ガイド線を活用する) - ピントを意識して撮る
主題にピントを合わせる - 加工に頼らずに撮る
フィルターやエフェクトは使わない
スマホ撮影の便利アイテム
スマートフォンに対応したジンバルや三脚を使うと、本体が安定し、ブレのない写真を撮影できます。
ジンバルは、主に動画撮影に使われるアイテムですが、写真撮影にも活用できますよ。
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